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「釜石の奇跡」は奇跡じゃなく必然だった

皆様は「釜石の奇跡」という言葉を聞いたことがありますか?

東日本大震災の際に岩手県釜石市の市内の小中学生のほぼ全員が津波の難を逃れて、それが奇跡と呼ばれました。

釜石市の鵜住居(うのすまい)地区にある釜石東中学校。地震が起きると、壊れてしまった校内放送など聞かずとも、生徒たちは自主的に校庭を駆け抜け、「津波が来るぞ」と叫びながら避難所に指定されていた「ございしょの里」まで移動した。日頃から一緒に避難する訓練を重ねていた、隣接する鵜住居小学校の小学生たちも、後に続いた。

しかし避難場所の裏手は崖が崩れそうになっていたため、男子生徒がさらに高台へ移ることを提案し、避難した。その間、幼稚園から逃げてきた幼児たちと遭遇し、ある者は小学生の手を引き、ある者は幼児が乗るベビーカーを押して走った。しばらくして、ございしょの里は波にさらわれた。間一髪で高台にたどり着いて事なきを得た。

釜石市街の港近くにある釜石小学校では学期末の短縮授業だったため、地震発生の瞬間はほとんどの児童が学校外にいた。しかし児童全員が津波から生き残ることができた。

これを皆奇跡と呼ぶが、これは奇跡ではなく必然であったと思います。

日々の避難訓練をしっかりとやっていた生徒たちがもたらした成果であり、普段から想定を疑えと先生からも教えられていたようです。

結果、想定を超える津波にも迅速に対応できた結果だと思います。

日頃から災害を意識して家族で話し合っていますか?想定外のことを考えて家族で話し合っていますか? この日々の意識の心掛けが急な災害でどう行動すべきか冷静に判断できるカギだと思います。

日々災害を意識して、今一度家族とじっくり話あってほしいと思います。